健康と美容のニュース


◆◆◆スダチで血糖抑制・・・平成18年9月3日付け産経新聞
◆―徳島大教授らラット実験―
 スダチの皮と果肉には血糖値の上昇を抑える効果があるというラットの実験結果を、徳島大の高石喜久教授(生薬学)らがまとめた。食品加工で大量に出る搾りかすの新しい活用方法につながる可能性があり、高石教授は「人でも効果があるかを調べ、健康食品に使うことを考えたい」と話している。
 高石教授らは、糖尿病になりやすい体質のラットに生後約40日から餌と一緒にスダチの搾りかすの粉末を水に溶かして与えたところ、血糖値がほとんど変化しなかった。与えないラットは血糖値が最大で約2.5倍に上昇。体重や血圧、脈拍に差はなく、副作用はないと考えられるという。
 インスリン濃度などに違いはなく、高石教授は「なぜ血糖値が抑制されるのかは、まだ分からない」としている。
 徳島県によると、同県のスダチ生産量は年間約8000dで全国の約97%を占める。食品として加工した後に出る年間2000dを超える搾りかすは、現在は肥料などに使われている。

◆◆◆少量飲酒で顔赤くなる人 食道がんリスク8倍・・・平成18年8月26日付け産経新聞
◆無理すると大変なことに・・・
 ビール一杯で顔が赤くなる人は、普通に酒が飲める人と比べ、食道がんになるリスクが少なくとも8倍以上にのぼることが、国立病院機構大阪医療センター(大阪市中央区)の辻仲利政・外科科長らの研究グループの調査で明らかになった。辻仲科長は「調査対象の患者のうち、本来酒に弱い人が8割近くを占めた。弱い人が長年無理してのみ続けるとリスクが高くなる」と警告する。
 飲酒時に顔が赤くなる「フラッシング反応」は、アルコールから代謝されたアセトアルデヒドが原因。アセトアルデヒドを分解、無毒化するアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の正常型を持つ日本人は半数程度で、完全に解毒できない欠損型を持つ人との間で差が生まれる。欧米人はほとんどが正常型、つまり顔が赤くならないという。
 欠損型はさらに、全く解毒できず酒が飲めない「ホモ欠損者」(約2割)と、わずかだが解毒できる「ヘテロ欠損者」に分かれる。アセトアルデヒドはがんの発生にかかわる―との説もあり、辻仲科長はヘテロ欠損者について「酒を常習的に飲み続け、アセトアルデヒドが体内に蓄積されると飲酒後の血中濃度は正常型の6倍にもなる」と≪危険信号≫を出す。
 辻仲科長は平成14年、国立療養所久里浜病院(当時)などの医師らと、東京と大阪の食道がん、頭頸部がん患者約400人、健常者約1400人を調査。アルコール代謝関連遺伝子多型を調べたほか飲酒や喫煙、食習慣のアンケートも行った。
 その結果、ヘテロ欠損者では正常型の人が少量飲酒した場合に比べ、8.84倍もの食道がんの発生リスクがあり、さらに1日3合以上飲酒すると、実に114倍ものリスクがあることが判明。
 また調査した患者のうち過去にフラッシング反応、つまり顔が赤くなった人の95%が≪危険な≫ヘテロ欠損者だったといい、辻仲科長は「アセトアルデヒドが長年蓄積された患者が多い、つまりハイリスクになることも裏付けられた」と話す。
 辻仲科長が、経験から指摘する「食堂がんにかかる典型的な例」は、営業職などに配属され、酒が弱いのに、接待など付き合いで無理に飲むようになり、次第に普通に飲めるようになるケース。「少量の飲酒を続けるだけでも、大量飲酒した正常型の人と同じぐらいリスクがある」という。
 辻仲科長は「少しの飲酒で顔が赤くなり、酒に弱いと自覚できる人は若いころから無理に飲まないこと。また無理して飲んできた自覚のある40、50代の人は内視鏡検査を定期的に受けてほしい」と指摘。「酒に弱い相手に無理に飲ませるのは日本の酒文化の悪しき風習。無理強いしなければ、食道がんを大幅に減らせるかも」と飲ませる側にも注意を促している。
食道がん
喫煙、飲酒、熱い飲食物の嗜好なども発生と密接にかかわるとされ、日本では毎年1万人以上がかかる。50代以降に急激に増加し、ピークは60代。男女比は6対1と男性に多く、男性では6番目に多いがん。年間の死亡者数は9000〜1万人で全がんの3%。

◆◆◆思い立ったらこのHP・・・平成18年8月24日付け産経新聞
◆保険で禁煙治療2000医療機関公開
 タバコをやめたい人はこの医療機関へどうぞ―。日本禁煙学会(理事長・作田学杏林大教授)は、公的医療保険を使って禁煙治療を受けられる全国の約2000ヶ所の医療機関をデータベース化し、インターネットで公開した。
 禁煙治療は今年4月の診療報酬改定で保険適用となり、治療経験のある医師がいるなど一定の基準を満たし、全国の社会保険事務局に届け出た医療機関で保険が使えるようになった。しかし、患者が対象施設を知るには地元の社会保険事務局や各医療機関に問い合わせるしかなかった。
 このため、同学会が6〜7月、各社会保険事務局に照会。回答をもとに、医療機関名と住所、電話番号が一目でわかる都道府県ごとのリストを作成、七月末から学会のホームページ(HP)上に掲載した。
 保険の対象者は何年もタバコを吸い続け、ニコチン依存症と診断された人。同学会によると、自費負担なら約2〜3ヵ月で3万円程度かかる治療費が半分以下の負担で済む。厚生労働省は、保険適用によって禁煙する人が増えればがんや脳卒中が減り、10年目に年500億円以上の医療費削減効果があると試算する。
 作田理事長は「七月からタバコが値上げされたこの夏が禁煙のチャンス」として、「タバコをやめたいがどこに行けばいいか分からず、二の足を踏んでいる人は多いはず。HPを活用し、禁煙治療に足を運んでほしい」と呼びかけている。
 医療機関データベースのHPアドレスはhttp://www.nosmoke55.jp/nicotine/clinic.html

◆◆◆しょうゆが鉄分吸収促進・・・平成18年8月24日付け産経新聞
◆ヒガシマルなど発見
 鉄分不足の女性に朗報だ。しょうゆに含まれる天然成分のSPS(しょうゆ多糖類)に鉄分の吸収を促進する効果があることを、ヒガシマル醤油(兵庫県たつの市)と兵庫県立大の研究グループが世界ではじめて発見し、その効果を高めた新しいしょうゆの開発に成功した。1日10ml(小さじ2杯)を摂れば鉄分不足が補えるといい、その研究成果は来月7、8の両日に岡山県立大学で開かれる日本調理科学界で発表される。
 しょうゆに含まれるSPSは、スギ花粉症やアレルギーなどの症状を低減する効果が証明されているが、ヒガシマルの永谷裕子・研究所主任らは臨床試験などで、鉄分の吸収を促進させる機能もあることを突き止めた。
 ご飯に含まれる鉄分は体内で3.5%しか吸収されないが、しょうゆをかけて食べると3倍以上の11.4%も吸収される。同社では、この機能を高めた商品「おいしく鉄分がとれるしょうゆ」を開発。しょうゆ10mlの摂取で鉄分3rが吸収できるという。
 厚生労働省の平成15年国民健康・栄養調査によると、鉄分の1日当たりの摂取量は、男性が平均8.9r(推奨量7.5r)で十分摂れているのに対し、女性は平均7.9r(同10.5r)で3rほど不足している。  日本人のしょうゆの平均摂取量は17mlで、量的には問題なく、塩分についてもこの商品は濃い口しょうゆより20%少なくしている。
 永谷主任は「サプリメントで摂るより、食事で摂るほうが抵抗が少ないが、(鉄分の多い)ほうれん草などだけを食べるのは難しいし、吸収もよくない。その点が解決できる」と話している。
 

◆◆◆母親の9割「子供の日光浴危険」・・・平成18年7月14日付け産経新聞
◆ロート製薬調査
 「子供の日光浴は危険」と考える母親が圧倒的に多いことが、ロート製薬が実施したアンケート調査結果で分かった。紫外線が有害ということが広く知られるようになり、「子供の紫外線対策は必要」と考える母親は95%にも達した。  アンケートの結果は14日に発表する。調査は6月8、9の両日、0〜2歳までの乳幼児を持つ全国の300人の母親に実施した。  「自分が子供のときに日光浴は体によいと思っていた」という母親は88%だった。子供に紫外線対策が必要と考える母親が9割を超えたことは、紫外線についての知識が普及したことを象徴している。  母子健康手帳にかつては日光浴を推奨する記載があったが、平成10年以降にこの記載が消えている。この事実についても63%が認識していた。  子供の紫外線対策としては「帽子をかぶらせる」「ベビーカーの日よけをおろす」「日焼け止めクリームをぬる」が上位を占めた。紫外線対策の情報源は、「育児雑誌」「テレビ」「インターネット」だった。  ロート製薬は、「サンプレイ」や「オレゾ」のブランドで日焼け止めクリームを販売している。子供を紫外線から守る啓蒙活動も行っていきたいとしている。

◆◆◆子供の肥満マクドが原因・・・平成18年5月9日付け産経新聞
◆ディズニーが提携解消
米ウオルト・ディズニーとハンバーガー・チェーン大手のマクドナルドが今夏、ディズニー映画のプロモーションなどで10年間続いていた提携関係を解消することになった。ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。ディズニーの幹部は提携解消の理由として「肥満の原因と指摘されている企業をサポートすることは、わが社の企業理念に反する」と述べており、ディズニー側がマクドナルドとの提携によるイメージダウンを恐れた、との見方が有力だ。
 マクドナルドはこれまで「ファインディング・ニモ」や「Mr・インクレディブル」といったディズニー提供の人気アニメ映画のキャラクターを自社のテレビCMに使ったり、登場人物をあしらった販促商品を製作するなどの権利として、ディズニー側に年間約1億ドルを支払っていた。
 マクドナルドは新たな提携先の映画製作会社を探しているが、ハリウッドでは、ディズニーのライバルのアニメ映画製作会社、ドリームワークスアニメーションSKGが有力と見られている。

◆◆◆喫煙 肥満 運動不足・・・平成18年5月6日付け産経新聞
◆三つそろえば医療費4割増?
 生活習慣病のリスク要因とされる「喫煙」「肥満」「運動不足」の三つすべてに当てはまる人は全く該当しない人に比べ医療費が4割以上高くなることが、厚生労働省の研究班による住民約5万人への追跡調査で分かった。年間30兆円を超える国民医療費の削減に向け、生活習慣病対策は焦点のひとつ。研究班は、喫煙の有無や肥満度による応分の保険料負担を提言した報告書を同省に提出した。
 調査は宮城県北部に住む約5万人を対象に、平成7年1月から実施。15年12月までの9年間のデータから、1ヵ月にかかる1人あたりの平均医療費を算出した。
 それによると、
@喫煙習慣あり(過去の喫煙暦を含む)
A一定基準以上の肥満
B一日の歩行が一時間未満
・・の三つ全部に該当するグループの医療費は29272円で、どれにも該当しないグループの1.44倍だった。
 二つに該当する場合では、喫煙と運動不足の組み合わせが最も高く、1.31倍。単独の場合は、喫煙が1.10倍、肥満と運動不足はそれぞれ1.07倍だった。
 研究班の班長を務めた辻一郎・東北大大学院教授は「不健康な生活習慣が医療費全体に与える影響は4、5兆円規模と推計される。民間の生命保険のように、リスクに応じた保険料設定も検討すべき時期に来ている」と話している。

◆◆◆禁煙2年 心疾患リスク半減 吸えば3倍増・・・平成18年4月12日付け産経新聞
◆さぁあなたも今から!
 タバコを吸う人が心筋梗塞などの虚血性心疾患になるリスクは、吸わない人の約3倍だが、禁煙すればリスクを半分以下に下げられるとの大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が11日発表した。
 喫煙は虚血性心疾患の原因となる血栓の形成や動脈硬化を促すと考えられている。禁煙の効果は2年以内に表れ、研究班の磯博康大阪大教授は「タバコをやめれば直ちに血液の状態が良くなる。日本人全員が禁煙すれば、年間約8300人の虚血性心疾患による死亡と305000人の発症を防げる計算だ」としている。
 研究班は岩手、秋田、長野、沖縄各県の40〜59歳の男女約40000人を平成2年から11年間追跡調査。326人(男性260人、女性66人)が虚血性心疾患を発症した。
 分析によると、喫煙者が虚血性心疾患になるリスクは、非喫煙者に比べ男性で2.9倍女性で3.1倍。男性では喫煙本数が多いほど心筋梗塞が起きやすく、一日に1〜14本の人は3.2倍、15〜34本では3.6倍、35本以上では4.4倍だった。
 禁煙の効果は禁煙年数によってばらつきがあるが、吸わない人並みまでリスクが下がった。
 研究班は、虚血性心疾患を起こした男性の46%女性の9%が喫煙が原因と推定。「吸わないことは、がんだけでなく虚血性心疾患の予防にも重要」としている。

◆◆◆脱・内臓脂肪 子供のうちに・・・平成18年3月26日付け産経新聞
◆ウエスト80以上注意
 厚生労働省の研究班が、心筋梗塞など生活習慣病の危険性を高めるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の小中学生用診断基準案をまとめた。成人用診断基準はすでにあるが、生活習慣が成人化する中、小児期のメタボリックシンドロームが確認されており、病気の芽を小児のうちに発見し、摘み取るのが狙い。さらに検証を加え信頼性を高めた上で、教育現場などでの活用を目指す。
 メタボリックシンドロームとは腸や肝臓など内臓の周囲に脂肪が蓄積すると、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などになる危険性が高まる状態を指す。
 その診断基準として、成人の場合、ウエストのサイズが男性で85cm以上、女性で90p以上を必須条件に、@血圧が高めA空腹時の血糖が高めB血液中の中性脂肪が正常値より高めか、血管内を掃除する善玉コレステロール(HDL)値が低め・・・のうち二つ以上があてはまること、と定めた。
 小中学生用の診断基準案では、男女にかかわらずウエストが80p以上か、ウエストを身長で割った値が0.5以上のどちらかの基準を満たした上で、血圧、血糖、中性脂肪の数値は成人より低めに設定した。  これまでの研究で蓄積された、肥満の小中学生の検診データなどをもとに設定。小中学生と成人の違いは、体格と、もともとの正常値の差を考慮したため生じた。現在、医療現場で試験的にこの数値を使って診断基準として妥当性があるか調べている。
 小中学生の肥満は昭和四十年代には、全体の2、3%に過ぎなかったが、現在は10%にまで増えているという。背景には、大人と同様、朝食を取らない、高カロリー食をとり過ぎるといった食生活の乱れに加え、運動不足という生活習慣の変化がある。
 このような小中学生の中に、メタボリックシンドロームが潜んでいることが近年の研究から確認されており、中高年期から増える生活習慣病の発症年齢の若年化が懸念されている。
 研究班の代表、大関武彦・浜松医科大教授は「小児の診断基準があれば、より適切な治療目標が設定できる。小児期は食事や運動の生活習慣が確立する時期。小児期から対応することで、成人のメタボリックシンドロームを減らすことができる可能性がある」と話している。
メタボリックシンドロームの診断基準
成人小中学生
男性ウエスト85cm以上男女とも80cm以上か
ウエスト÷身長が0.5以上
女性ウエスト90cm以上
上記に加え以下2項目以上
@血糖110mg/dl以上100mg/dl以上
A中性脂肪150mg/dl以上120mg/dl以上
または
HDL40mg/dl以下40mg/dl以下
B血圧130/85mmHg以上125/70mmHg以上

◆◆◆ワクチン接種1%増 インフルエンザ死亡0.4%減・・・平成18年2月25日付け産経新聞
 インフルエンザワクチンの接種を受ける高齢者の人数が1%増えると、インフルエンザに伴う死亡は0.4%減る〜。こんな研究結果を、国立感染症研究所感染症情報センターの大日康史主任研究官がまとめた。
 厚生労働省は、発症予防や死亡阻止に効果があるとして、高齢者のワクチン接種を公費補助している。今回の調査では発症予防効果までは分析できていないが、大日研究官は「発症しても重症化を防いで死亡を減らす効果があるのは間違いない」としている。
 東京都内で開かれる日本環境感染学会で二十五日発表する。
 冬にはインフルエンザに伴う肺炎や慢性疾患の悪化で死亡する患者が増える。死亡者全体に占めるこうした死亡の割合は「超過死亡」と呼ばれ、インフルエンザの流行規模を示す目安となる。
 大日研究官は、厚生労働省研究班が全国約五千の医療機関にアンケートして推計した高齢者の接種率と、独自に算出した超過死亡を比較。平成十二年〜十三年の冬からの四シーズンで、接種率は19%から52%に上昇する一方、超過死亡は1.4%から0.3%に下がっていた。さらに、都道府県別のデータを分析したところ、接種を受ける高齢者の人数が1%増えると、超過死亡は0.4%減るとの結果が出た。

◆◆◆酒の飲みすぎ高血圧のもと・・・平成18年2月11日付け産経新聞
◆日本酒なら週十三合以上は要注意
 一週間に十三合(一日に二合弱)以上の飲酒習慣は高血圧のリスクを高めることが、厚生労働省所管の国立健康・栄養研究所(東京都)の7年間にわたる疫学調査で分かった。十三合以上飲む人の収縮期血圧(上の血圧)は七年間で平均3_Hg上昇。国民の平均血圧が2_Hg低下すれば脳卒中死亡者は約一万人減少するとされ、研究所は「健康のため、お酒は適量に」としている。
 金属メーカーに勤める二十〜五十九歳の男性三千九百人を対象に、主な食事や飲酒量、日ごろの身体活動量などの生活習慣と血圧を平成六年から七年間、追跡調査。日本酒換算で週に十三合以上飲むグループと全く飲まない人のグループの血液データを解析した。
 この結果、調査開始時点で飲む人は全く飲まない人に比べ平均5.21_Hg高かった。さらに飲む人の血圧は毎年平均0.44_Hgずつ上がり、七年間で3.08_Hgも上昇したことが分かった。
 高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの原因になる。これまで高血圧は塩分のとりすぎが主な原因とされていたが、同研究所食事評価法研究室の由田克士室長は「国内のアルコール消費量は増えており、高血圧の危険因子になっている。個人差はあるが、日本酒だと週十三合が上限といえる」と話している。

◆◆◆コーヒー飲んで高血圧予防・・・平成17年11月13日付け産経新聞
◆一日一杯で効果
日ごろからコーヒーをよく飲む人に高血圧は少ない−。慶応大学医学部非常勤講師で、三越厚生事業団三越診療所(東京都新宿区)の船津和夫所長(58)らが行った大規模な調査で、コーヒーに意外な健康効果があることが分かった。含有物のクロロゲン酸に降圧作用があるとみられており、船津所長は「日に一、二杯のコーヒーで高血圧予防を」としている。
調査は、同診療所で平成十五年に生活習慣病検診を受けた二十−七十九歳の男性四千五百五十四人を対象に行った。 血圧は飲酒と肥満の影響を受けるため、調査ではまず、普段の飲酒量によって対象者を二グループに分類。さらに肥満度を示す「BMI」(体格指数)の数値によっても分け、計四グループにした。
その上で、一日にコーヒーを何杯飲むかを尋ね、飲む習慣のない無飲群△二杯以下の少飲群△三杯以上の多飲群−の三群を設定。標準血圧(140/90mmHg)と比較したところ、全てのグループで無飲群、少飲群、多飲群の順に高血圧者の割合が小さくなるという結果が出た。
このうち「飲酒が少なく肥満度も小さいグループ」の場合、標準血圧よりも高い血圧の人の割合は、無飲群では14.9%にのぼったが、少飲群で12.4%に減少。多飲群は無飲群のほぼ半分の7.7%だった。
調査結果について、船津所長は「コーヒーに血圧を下げる効果があることは明らか。ポリフェノールの一つであるクロロゲン酸に血管の拡張作用があるため降圧効果が出ているのではないか」と分析。ただ「飲みすぎるとカフェインの作用で胃酸の分泌が多くなるため、胃腸の弱い人は注意して」としている。

◆◆◆風邪予防 水うがい一番・・・平成17年10月28日付け産経新聞
◆ヨード液より圧倒的効果
 うがい液(ヨード液)より水うがいの方が風邪の予防に効果的−。京都大保健管理センターの川村孝所長(教授、内科学)らの研究グループが二十八日、風邪予防に関するこんな研究結果を発表した。
 水でうがいすると風邪をひく割合が約四割下がったが、ヨード液には明らかな予防効果は認められなかった。日本独自の習慣とされる「うがい」の効果を検証したのは世界初という。
研究は平成十四年十二月〜十五年三月、北海道から九州まで全国約三百八十人のボランティアを対象に実施。無作為で「何もしない」「ヨード液でうがい」「水でうがい」の三グループに分け、一回以上風邪をひいた人数を調べた。
 その結果を一ヵ月間に百人のうち何人が風邪になったかに換算すると、何もしなかった人で二十六人、ヨード液うがいで二十四人、水うがいでは十七人が風邪をひいた。水でうがいをした人が最も少なく、何もしなかった人に比べ約四割の風邪の発症抑制効果があった。
 水うがいの効果について研究グループでは、ウイルスを洗い流す効果のほか、水道水に微量に含まれる塩素の殺菌作用もあるのではないかとみている。

◆◆◆喫煙は「病気」・・・平成17年10月18日付け産経新聞
◆九学会、初の治療指針
 たばこを吸うのは「ニコチン依存症と関連疾患からなる喫煙病」であり、患者(喫煙者)には「積極的禁煙治療を必要とする」−。 日本循環器学会など九学会の合同研究班が十八日までに、「禁煙ガイドライン」をつくった。一般医師向けの初の治療指針で「たばこを吸わない社会習慣の定着」が目標。カウンセリングや患者自身で出来る行動療法の具体例に加え、女性には美容にも悪影響であることを知らせるなど、患者に応じた治療方針を盛り込んでいる。
 指針は、禁煙に効く行動療法として「喫煙者に近ずかない」「吸いたい衝動が収まるまで秒数を数える」などを挙げた。
 また、禁煙の意思がある患者には、自分で禁煙計画を作らせ「節煙より早道」「開始直後はアルコールを控える」とカウンセリングを実施。意思のない場合は、呼気中の一酸化炭素濃度を測って教え動機付けに役立てる、とした。
 薬物療法では、ガムやパッチを使うニコチン代替療法を推奨した。離脱症状が軽く成功率を高め、禁煙による体重増加を遅らせる効果もある。一方で、治療中の喫煙はニコチンの過剰摂取につながるなど注意も必要だ。
 未成年には頭ごなしの言い方を避け、喫煙が病気であることを理解させる。女性ではしわ、口臭など美容にも影響することを知らせるなど、患者に応じた指導を強調している。
 医師にも、日本の男性医師の喫煙率は20%強で、欧米の医師(男女)の5%前後に比べて高い、と自省を求めた。たばこの値上げや広告禁止など、社会環境の整備の必要性も指摘した。
 指針は11月以降、循環器学会などのウェブサイトに掲載される。
 研究班長の藤原久義岐阜大教授(循環器内科)は「自分の意思で喫煙をやめられるのは5−10%程度。全ての医師が患者の喫煙を把握し、治療を勧めることが必要だ」と話している。
喫煙と健康被害
 たばこの煙は、ニコチンや発ガン物質など多くの有害物質を含む。喫煙はがんの原因では単独で約30%を締め、呼吸器、循環器、消化器など、さまざまな部位に病気をもたらす。喫煙男性の妻の肺ガン死亡率は非喫煙男性の妻より高く、家庭内の喫煙で子供の肺炎、気管支炎なども増えるなど周囲への影響も大きい。

◆◆◆10年後の医療費3倍・・・平成17年10月15日付け産経新聞
◆生活習慣病予備軍
 健康診断で「肥満」「高血圧」「高コレステロール」「高血糖」という生活習慣病の四つの《予兆》を指摘された人は、「異常なし」の人に比べ、十年後の医療費が3倍以上かかることが十五日、社会保険庁の調査研究で分かった。高血糖とされた人の43%が十年以内に糖尿病になったことも判明。厚生労働省は「運動や食事で生活習慣病を予防すれば中長期的に医療費を減らせることが裏付けられた。検診結果に基づく保健指導を充実させたい」としている。
 調査は、中小企業の社員らが入る政府管掌健康保険の加入者のうち、検診受診率の高かった三重県の約二千八百人が対象で、中心は検診時に四十代。平成五年度の検診結果と十五年度の診療報酬明細書(レセプト)を照合した。
 それによると、五年度に「肥満度」「血圧」「コレステロール」「血糖値」とも「異常なし」だった人の十五年度の医療費総額は平均14万3千円。これに対し、全ての項目で異常が指摘された人は45万1千円に上り、3項目だと21万8千円、2項目だと20万円と指摘されたリスク数に比例して医療費は減少。一項目だけの人は15万1千円で、異常なしの人と大差なかった。
 項目別では、血糖値が「異常なし」の人は平均16万1千円だったのに、高血糖の人は27万1千円と1.7倍。高血糖の人の十年後の糖尿病の発症率は43%と「異常なし」の人の6倍に達し、医療費増につながったことを示している。
 高血糖以外では肥満19万3千円、高血圧22万5千円、高コレステロール17万6千円−となり、それぞれ「異常なし」の人に比べ1.1〜1.4倍だった。
生活習慣病
 食事、運動、喫煙、飲酒といった日常の生活習慣が発症や進行に影響する病気で、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中、がんなど。肥満、高血圧、高コレステロール、高血糖は生活習慣病の予備軍で、それぞれの診断値が深刻でなくても、複数の症状があれば「メタボリック症候群」とされ、放置すると糖尿病や心筋梗塞に進む危険性が高い。厚生労働省は「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、5にクスリ」をキャッチフレーズに、生活習慣の改善による病気予防を目指している。

◆◆◆胴回り「男性85a」「女性90a」以上危険・・・平成17年10月14日付け産経新聞
◆肥満学会「メタボリックシンドローム」の日本人向け基準紹介
 動脈硬化などの危険因子として注目されている「メタボリックシンドローム」についての日本人向けの新たな診断基準が十四日、札幌市で開かれた第二十六回日本肥満学界で紹介された。この診断基準が心臓病などの予防につながることが期待される。
 メタボリックシンドロームとは、腸など内臓に過剰に蓄積した脂肪により、「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」などさまざまな症状が起こされた状態で、これにより心筋梗塞など心臓病につながる動脈硬化のリスクが高まることが明らかになっている。
 これまで、米国や世界保健機関(WHO)などで診断基準が出されているが、体形や体質が異なる日本人には合わなかった。このため、今年四月の日本内科学界で日本人独自の診断基準が決められた。
 独自の基準は、へその位置の胴回りが男性85a以上、女性90a以上が要注意となる。これはCTスキャンで精密に身体の断面積を測定すると内臓の周囲に脂肪組織が100平方a以上もたまっている状態に相当する。
 この日開かれたシンポジウム「メタボリックシンドローム日本人の診断基準策定」では、診断基準検討委員会委員長の松澤祐次・住友病院長が「動脈硬化の原因として血管内にたまるコレステロールだけでなく、複数の危険因子が重なっていることがわかってきた。これは偶然ではなく、内臓肥満がもとになっていることが科学的に実証されてきている」と説明した。
 また、NTT西日本京都病院検診センターの宮脇尚志部長らは基準を検証するため、人間ドックの受診者について胴囲とともにCTスキャンの精密測定を行った。この結果、成人男性の場合は基準によりメタボリックシンドロームのリスクがある人を的確に絞ることができたが、女性の場合少しばらつきがあり、さらにデータを集め精査する必要があった。
 一方、大阪大学大学院医学系研究科の前田和久助手は、内臓脂肪の蓄積量を、CTスキャンを使わずに体内に流れる電流の変化で測定できる器械が開発されていることを報告した。実現すれば、より的確な診断と予防が果たせることになる。

◆◆◆「歯の多い高齢者は健康」・・・平成17年10月4日付け読売新聞
◆医療費が月9000円少なく
 自分の歯が20本以上残っている70歳以上のお年寄りは、4本以下と比べ、身体の病気で費やす医療費が1か月、平均約9000円も少ないことが、兵庫県国民健康保険団体連合会などの調査で分かった。
 残存歯数が多いほど、神経や循環器などの病気で通院する日数が少なく、歯と身体の健康の密接なかかわりが明らかになった。
 この調査は、同連合会が保有する同県内全域の医科と歯科のレセプト(診療報酬明細書)をもとに実施。昨年5月に歯科治療を受けた70歳以上の男女約3万2600人を対象に、同じ月の歯科以外の医療機関への通院日数や医療費を算出した。
 その結果、残存歯数が4本以下の人は、歯科以外の医療費が平均2万6500円だったのに対し、20本以上の人は1万7800円で、歯が多いほど医療費が少ない傾向が見られた。
 病気別の平均通院日数では、神経系の病気(パーキンソン病、アルツハイマー病など)では、残存歯数20本以上の人が2.17日なのに対し、19本以下の人は3.56日と1.6倍。循環器疾患(高血圧、心疾患、脳こうそくなど)でも20本以上が2.46日に対し、19本以下は2.82日と、残った歯が多い人ほど、通院日数が少なく、健康状態の良好さをうかがわせた。
 近年、歯周病など歯の病気を招く細菌が、糖尿病や心筋こうそくなどの一因になるという研究も報告されている。調査に協力した日本歯科医師会の登利(とり)俊彦常務理事は「適切な口腔(こうくう)ケアを進めれば、医療費の削減につながる可能性がある」と話している。

◆◆◆がん防ぐ生活とは・・・平成17年9月20日付け産経新聞
◆模範的なライフスタイル十二カ条
 心臓病のリスクを軽減しようと、コレステロール値を抑える薬を服用したり、塩分控えめな食事を摂取する人々は多い。だが、がんとなると話は別のようで、「ほとんどの人がその方法を知らない」。
米がん学会のキャロリン・ラノウィッツさんは、「がん体質の家系に生まれた場合は、より健康を気遣う必要がある。若いうちから検診を受けるべきだ」と話す。

 ラノウィッツさん監修のがんから身を守る模範的なライフスタイル十二カ条は
@たばこ禁物
 がんの死亡原因の30%はたばこ。肺や喉頭、口、喉、食道、膀胱、膵臓、肝臓、頸部、腎臓、胃、直腸にがんをもたらす危険性がある。吸わない人のリスクは喫煙者に比べて50%少ない。
A過剰な脂肪摂取を避ける
 結腸がんを避けるには、脂肪が全カロリーの30%を超えない。
B果物や野菜を食べる
 肺、口内、食道、胃、結腸のがんから守ってくれる。
Cホットドッグやベーコンに注意
 摂取しすぎは結腸がんのリスクを高める。(米医療学会誌)
Dアルコールはほどほどに
 口内や肝臓がんの危険性がある。女性は乳がんのリスクを増加させる可能性がある。女性は一日当たり一杯、男性は二杯以下に抑えること。
E一日に三十分から一時間の運動を
 体重コントロールとインシュリン調整が可能。結腸がんのリスクを抑える。
F安全なセックス
 性交によって子宮頸がんのほか、口内や肛門のがんを発症させる危険性がある。信頼のできるパートナーや異性を選びコンドームを使用のこと。
G直射日光を避ける
 皮膚がん発症の80%は十八歳までに作り上げられる。紫外線を防ぐ日焼け止めクリームとリップクリームを。
H情報には敏感に
 がん研究は日進月歩。治療方法もいろいろだ。医薬品のリスクなど医師とよく話し合うこと。
I歯を磨く
 口内がんを防ぐには歯磨きとフロスが必要。歯周病ががんのリスクを高める。一カ月に一回の歯茎のチェックがおすすめ。
J病院には定期的に
 定期健診はがんに限らず病気の早期発見につながる。
Kビタミン摂取する。
 結腸がんを防ぐには一日に千五百ミリグラムのカルシウムと四百マイクログラムの葉酸摂取がいいとされる。


◆◆◆<喫煙>5歳以上も肌が“老化”・・・平成17年9月14日付け毎日新聞
◆ポーラが女性30万人調査
 たばこを吸う女性は吸わない女性に比べ、5歳以上も肌が“老化”している――ポーラ化粧品本舗(東京都品川区)が、20〜70代の約30万人の女性の肌状態と喫煙の関係を調べ、こんな結果が出た。喫煙が肌に及ぼす影響をこれほど大規模に調べた例は、世界でも少ない。喫煙は美肌を目指す人にとって、やはり大敵のようだ。
 昨年6月〜今年5月、全国の訪問販売先や店頭などで、同意を得て皮膚表面の角質層を採取。同時に喫煙状況も尋ねた。喫煙者は全体の約23%で、20代が最も多かった。
 同社によると、しみ、くすみなどの原因となる細胞中のメラニン量は加齢とともに増えるが、状態の良い肌は量が少なく、分布も均一。逆に色むらが目立ちくすんで見える肌はメラニン量が多いうえ、細胞によるバラつきも大きいという。
 同社は採取した細胞中のメラニンを染色して300倍に拡大し、含有量を3段階で数値化。この結果を、喫煙者と非喫煙者に分けて年齢別に集計したところ、明確な差異が表れた。年齢別の平均メラニン量は、吸い始めて間もない20歳では大差ないが、以後は全年齢で喫煙者の方が1〜2割程度多く、ほぼ5歳上の非喫煙者のメラニン量に相当。吸わない人より「肌年齢」が5歳老けている状態だった。
 更に、紫外線によく当たる生活をしているか否か、という条件を加えて分析すると「よく当たりたばこも吸う」人と「あまり当たらずたばこも吸わない」人の肌年齢の差は10歳以上に広がった。
 原因について同社は「メラニンの生成や着色を抑えるビタミンCが、喫煙によって破壊されるためと考えられる」と分析。「肌の潤いを示す保水力も喫煙者の方が少なかった。一般に『喫煙は肌に悪い』と言われてきたことを、データで立証できたのではないか。肌の衰えが気になる喫煙者は、まずはたばこを控えた方が良い」と話している。

◆◆◆<がん患者>自己負担は年120万・・・平成17年9月11日付け毎日新聞
◆病院の過半数、説明なし
 がんにかかって入院すると、患者が自己負担する年間の医療費は約120万円にのぼり、病院の過半数は医療費の具体的な説明をしない――。患者約3600人を対象にした厚生労働省研究班(班長・濃沼(こいぬま)信夫・東北大教授)の全国アンケートで、こうした実態が浮かんだ。14日から札幌市で開かれる日本癌(がん)学会で発表される。
 研究班は昨年9月から最近まで、国立がんセンター中央病院(東京都中央区)や、東北大病院など全国20カ所の主要病院を通じ、がんを告知された患者に質問用紙を配布。過去1年の、がん治療関連費用をたずね、3593人から回答を得た。
 入院した場合の自己負担額は、各種のがんの平均で年間123万円。うち入院・外来治療代は約64万円で約半分だった。ほかに民間療法や健康食品に約21万円、契約している民間の医療保険料に約25万円などさまざまな費用がかかっていた。
 がんの種別でみると、負担の最高は大腸がんで約180万円。肺がんの約159万円が続いた。 一方、経済的負担について病院から説明を受けたかとの問いには「説明はなかった」が55%と半数を超え「覚えていない」が16%。「十分な説明を受けた」は25%にとどまった。
 がんによる仕事や家計への影響を複数回答で聞くと「仕事をやめた、解雇された」が27%、「給料が減った」が17%など。自由記載欄には「困って消費者金融で借りた」などの声が寄せられた。
 濃沼教授は「120万円は、仕事のない高齢者などには重い。例えばフランスの健康保険制度では、かぜ治療の自己負担は7割だが、がんならゼロになる。どの病気でも自己負担率が一定の日本も、そうした工夫が必要ではないか」と話している。

◆◆◆野菜や魚たっぷり食べて 乳がんリスク軽減 立証・・・平成17年9月10日付け産経新聞
◆愛知県センター2万人調査
野菜や果物、魚などを良く食べる食生活の女性ほど、乳がんになるリスクが少ないことが、愛知県がんセンター疫学・予防部の広瀬かおる主任研究員らの大規模調査で分かった。十四日から札幌市で開かれる日本癌学会で発表される。
広瀬主任研究員は「今までは、特定の栄養素や単一食品とがんの関連の調査が中心だったが、食生活全体を分析することで、予防目的のメニュー作りに役立つのでは」と話している。
調査対象は平成元年一月から十二年十二月まで同センターで受診した四十から七十九歳の女性二万四千二百十六人。うち千八百八十五人が乳がんと診断された。

広瀬主任研究員らは、食習慣に基づいて対象者全員を
▽野菜や果物、魚、豆腐、芋類、牛乳を好む「健康志向型」
▽肉や脂っぽい食物を好む「肉・脂肪摂取型」
▽朝食にご飯や味噌汁を好む「日本食型」
▽漬物や魚の干物など塩辛い味を好む「塩分嗜好型」
の四類型に分類。

各タイプを、食生活における好みの食品の摂取割合などから四ランクに分け、ランクごとに乳がんに対するリスク評価を実施した。
その結果、「健康志向型」の中では野菜などの摂取割合が最も少ないグループを1.0とした場合、リスクは順に0.89、0.85と減少し、最も多いグループは0.73となった。五十から七十九歳に限ると、同様に1.0から0.70、0.73、0.66となり、減少幅が大きくなった。
広瀬主任研究員は「肉類や脂肪については、肥満体形の女性に限ると、多く摂取するほどリスクが高くなる結果が出たので、野菜を意識して摂るなど注意してほしい」としている。

◆◆◆[体内時計]夜遅く食べると太る、仕組み解明・・・平成17年9月9日付け毎日新聞
◆日大グループ
 生体リズムを刻む体内時計を調節しているたんぱく質が、細胞内への脂肪の蓄積と密接に関係していることが、 日本大薬学部(千葉県船橋市)の榛葉繁紀(しんばしげき)専任講師(衛生化学)らの研究で分かった。 このたんぱく質は昼間は体内でほとんど作られず、深夜になると増える。「夜遅く食べると太る」仕組みが分子レベルで示された。

 たんぱく質は「BMAL1」と呼ばれる。DNAに結合し、体内時計が正常に働くよう調節する働きがある。 榛葉講師らは、細胞内にBMAL1の量が多いと、脂肪の量も多いことに着目した。
 そこで遺伝子操作で、BMAL1を持たないマウスの細胞を作り、脂肪の蓄積の様子を調べた。 この細胞にインスリンなどを加えて、栄養過剰の状態にしても、細胞内の脂肪は増えなかった。
 一方、皮膚などに存在する脂肪を蓄えない細胞には本来、BMAL1はほとんどない。こちらの細胞を遺伝子操作し、 BMAL1を大量に作らせる実験をすると、細胞内には脂肪が蓄積された。
 他の実験から、BMAL1は、脂肪酸やコレステロールの合成を促進していることも分かった。このため、 BMAL1が脂肪の蓄積に必要だと結論づけた。
 榛葉講師は「体内のBMAL1の量は、一日のうち午後10時から午前2時ごろが最高で、 最も少ない午後3時ごろの約20倍に達する。夜遅くの食事を避ければ肥満予防につながるのではないか」と話している。

◆◆◆肥満男性 大腸がんリスク高く 注意を・・・平成17年9月9日付け産経新聞
◆厚生労働省調査 女性は関連見られず
 全国の男女約十万人を調べた結果、男性は肥満度が高いほど大腸がんのリスクが高くなるが、 女性では有意な関連が見られないことが九日までに、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調査で分かった。 十四日から開かれる日本がん学会で発表される。
 同部の大谷哲也研究員は「肥満と大腸がんリスクの関連は欧米では指摘されている。 今回は初の大規模な全国調査だったが、日本でも関連が確認された」としている。
 研究班は平成二年から十三年にかけ、岩手、新潟、長野、大阪など九府県で、四十から六十九歳の十万二千九百四十九人(男四万九千百五十八人、女五万三千七百九十一人)を調査。 平均追跡期間は九.四年で、この期間に新たに大腸がんになったのは男六百二十六人、女三百六十人だった。
 肥満度を調べる基準としては、体重(キロ)を身長(メートル)の二乗で割った体格指数(BMI)を採用。対象者をBMI別に ▽25未満▽25以上27未満▽27以上30未満▽30以上・・の四グループにわけ分析した。
 その結果、男性について25未満を(1)とした相対危険度は1.2、1.4、1.5と上昇。進行し転移の危険性もある「浸潤がん」は1.2、1.6、1.9とさらに高くなった。
一方、女性の危険度は1.3、0.9、0.8で、肥満との有意な関連は検出されなかった。
 大谷研究員は「女性で有意差が出ないのは欧米の研究でも同様だが、なぜかは分からない。原因解明は今後の課題だ」としている。

◆◆◆アメリカ人に虫歯が少ないのは水道水のおかげ!?・・・平成17年9月8日シカゴ発
◆シカゴ発
 アメリカで水道水にフッ素を添加する「フロリデーション」が始まって今年で60年を迎えるという。

 ところでフロリデーションって何?
 簡単に言えば「水道水へのフッ化物添加」。日本ではこのフロリデーションは全く実施されていないので、 馴染みがないのも当然のこと。
 しかしながら、歯磨きに配合されているフッ素や、子供の歯科検診などでフッ素を塗られることもあるので、 フッ素は虫歯予防に繋がるということはご存知の方も多いだろう。
 水道水に含まれている天然ミネラルの一つにフッ素がある。そのフッ素をちょうど良い濃度に調整する方法を「フロリデーション」 というのだが、現在全米で1億6千万人が水道水から、1千万人が自然水からフッ素による虫歯予防の恩恵を受けているという。 自宅が井戸水という理由でフッ素のサプリを飲んでいる人もいるくらいだ。
 砂糖の消費量がゼロに近かった戦後の日本では、虫歯の数は世界で最も低かった。
 日本大学教授で歯学博士の小林清吾教授によると、現在においても日本の砂糖の消費量はアメリカの半分にもかかわらず、 フロリデーションのためか、虫歯は断然日本に多いという。
 日本では赤ちゃんが歯が生えたと同時に歯磨き教育には力を入れているように思う。
 小学校で給食後に歯磨きを実施している学校も多く、ランチ後に職場の洗面所で歯を磨く女性を見かけるのも日本くらいではないだろうか。
 そして厚生労働省のデータによると年々、一日に3回歯を磨く人が増えている、という事実があるにもかかわらず虫歯が多い日本。
やはりフッ素が足りないのではないだろうか。
 現在約60カ国で水道水のフッ素化。水道水の代わりに食塩にフッ素添加をしている国が30カ国もあるというのに、 日本はどちらにも入っていない。
 そんな水道水を飲んでいるアメリカ人なので、虫歯は気にならずとも白さや歯並びを徹底重視しているようだ。
 最近「歯のホワイトニング」をしている人が多く、高額な歯科のレーザーホワイトニングを受けずとも、 自宅でできるホワイトニングに人気が集まっている。
 歯に塗るマニキュアタイプのものから、歯に張り付けるテープやマウスピースのブリーチタイプのものなどがあり、 不自然は蛍光っぽい真っ白な歯をした人が多くなってきている。

◆◆◆コレステロールが歯周病の原因に!?・・・平成17年9月5日付け産経新聞
◆岡山大グループが確認
 コレステロールの取りすぎが歯周病の原因になることを友藤孝明岡山大助手(予防歯科)らがラットの実験で四日までに確かめた。
 コレステロール値が高い人に歯周病が多いと分かっていたが、因果関係を実証したのは初といい、栄養指導など予防につなげたいとしている。
 友藤助手らは、標準食とコレステロールを添加した食事、歯茎に水を塗るのと歯周病を起こさせる毒素を塗る場合を組み合わせ、 計四通りにラットをクループ分けして比較。その結果「標準食と水」に比べ、歯と歯茎のすき間は「コレステロール食と水」は二十倍に広がり、 「コレステロール食と毒素」は五十倍になった。「標準食と毒素」では少し広がっただけだった。
 コレステロールを大量に摂取すると、歯と歯茎のすき間に細菌が入るのを防ぐ細胞の機能が変化することが判明。すき間に細菌が入りやすくなり症状が悪化するらしい。
 歯周病は、歯肉に炎症が起きるなどし進行すると歯が抜ける。日本人の約八割がかかり、喫煙と糖尿病が進行を早める危険因子とされる。
 友藤助手は「コレステロールの取りすぎは第三の危険因子」と指摘している。

◆◆◆健康食品の素材240種 「正確な情報」公開・・・平成17年8月22日付け産経新聞
◆国立健康・栄養研究所HP
 アガリクス、メシマコブ、コエンザイムQ10−−−。ブームになっているさまざまな健康食品について、国立健康・栄養研究所(東京)が 二十二日までに、成分や有効性、安全性などの詳細な情報をデータベース化し、ホームページ(HP)で公開した。
 「免疫力を高める」「ダイエットに効く」とテレビや雑誌で宣伝されるものの、実際の効果についてはあいまいな表示が多く、 「宣伝ではない正確な情報を知りたい」という消費者の声に応えるのが目的だ。
 データベースは健康食品の素材二百四十種類以上について、把握できる限りの研究論文や実験結果を集め、 安全性や有効性を評価している。
 たとえばアガリクスは「別名ヒメマツタケ。俗に『抗がん効果がある』といわれ、健康食品も数多くみられるが、ヒトでの有効性と安全性は信頼できるデータが見当たらない』。 コエンザイムQ10は『うっ血性心不全や高血圧などで有効性が示唆される文献があるが、高血圧の薬との併用は注意を要する』とまとめている。
 ほかにも納豆やサフラン、スッポン、サメ軟骨といった食品も掲載し、人気のある健康食品の素材はほとんど網羅した。 サフランでは「大量に摂取すると子宮への刺激が強いため、妊婦は大量摂取を避けた方がいい」と警告している。
 研究所の梅垣敬三健康影響評価研究室長は「健康食品といっても、食べ過ぎると有害なものもある。効果ばかりに目を向けず、 安全性を考える目安にしてほしい」と話している。

HPはhttp://www.nih.go.jp/eiken/

◆◆◆妊婦 マグロに注意・・・平成17年8月14日付け産経新聞
◆食べ過ぎ 胎児へ影響
 妊娠中の女性はマグロを食べ過ぎないで。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の乳肉水産食品部会(部会長、熊谷進・東京大大学院農学生命科学研究科教授)は 十三日までに、クロマグロなど新たに九種類の魚介類を、妊婦が過食に注意すべきとし、摂食量の目安案をまとめた。
 魚介類には胎児への影響が懸念されるメチル水銀がわずかに含まれる。このため一昨年六月、バンドウイルカなど七種類の魚介類について 妊婦は食べ過ぎに注意するよう決め、公表した。
 その後、新たなデータが得られたため、食べても安全な量の基準を厳しく設定。新たにクロマグロヤメバチマグロ、エッチュウバイガイなど九種類が注意すべき魚介類に入った。
 摂食量の目安は、クロマグロは一回八十c(一人前)を週に一度程度、最も注意が必要なバンドウイルカは一回八十c(一人前)を二ヵ月に一度程度としている。
 同部会は、「魚介類は健康的な食生活には欠かせないが、偏って多量に食べることは胎児のために避けてほしい」としている。
 案は厚生労働省のHPに掲載し二十二日から一ヵ月間意見募集したうえで、正式決定する。

◆◆◆ストレスで病気  証明・・・平成17年7月9日付け産経新聞
◆徳島大講師らマウス実験  特定の活性物質増加
 アトピー性皮膚炎や心臓病を起こす特定の生理活性物質がストレスにより増えることを、関山敦生徳島大講師(精神医学・免疫学)らが 九日までに、マウス実験で突き止めた。
 ストレスで病気になる仕組みの一端を解明したもので、この物質はストレスに比例して増え、どのくらいストレスがあるかの指標になるのではないかという。
 関山講師はストレスのある患者は、免疫で炎症を起こす人と、免疫が弱まり風邪にかかりやすい二タイプがいることに着目。 インターロイキン18(IL18)という生理活性物質が両方の作用を持つことに気付いた。
 狭い空間に入れてストレスを与えたマウスの実験で、血液中のIL18の量が増えるのを確認。 ストレスでできる活性酸素がカスパーゼ1という酵素を活性化させ、IL18のもとになる物質がIL18になるのを促進していた。
 IL18が増えると、リウマチなどの原因物質となるIL6という物質が増えることも判明した。
 関山講師は「食事などで活性酸素を抑制する方法を開発すれば、ストレスによる病気を防げる可能性がある」としている。
 研究成果は米科学誌イミュニティに発表された。

◆◆◆妊婦ダイエット子供の肥満誘発!・・・平成17年6月8日付け夕刊フジ
◆抑制ホルモンが影響
 子宮内で十分栄養を取れなかった胎児は、生後間もない時期に体内で肥満抑制ホルモン「レプチン」が急速に分泌され、 かえって成長後、肥満になりやすいことを、京都大大学院医学研究科の藤井信吾教授らの研究グループがマウスを使った実験で突き止めた。
 疫学的研究では近年、子宮内で発育が遅れた子は、肥満や糖尿病などの生活習慣病になりやすいとの考え方が出ているが、 肥満抑制ホルモンのかかわりを解明したのは初めて。
 藤井教授らによると、レプチンは脂肪細胞から分泌され、脳の視床下部に作用し満腹感を感じさせて食欲を抑制したりする。 レプチンが急速に増加すると、視床下部がレプチンに反応しにくくなり、熱代謝を調節する神経が異常を来すためと考えられるという。
若年女性の「やせ願望」などを受け、低体重で生まれる新生児は年々増加しているという。

◆◆◆「天天素」被害100例・・・平成17年6月7日付け産経新聞
◆中国製ダイエット用健康食品
 中国製ダイエット用健康食品「天天素」による健康被害が全国で相次ぎ、厚生労働省のまとめによると六日現在、 死者一人を含め、被害者は100人に迫る勢い。被害拡大の背景には、ネット売買の手軽さや健康食品は安全という"神話"などがある。 専門家は「何もしないで楽してやせられる薬はない。効果を強調する商品には疑いの目を持つ必要がある」と指摘している。
 厚生労働省は先月二十四日、天天素を国立医薬品食品衛生研究所などで分析した結果、 向精神薬「マジンドール」と国内未承認の医薬品成分「シブトラミン」が検出されたとして、服用中止などを呼びかけた。
 二十六日には東京都が、天天素を服用していた十八歳の女子大生が死亡したと発表。 下痢、嘔吐、めまいなどの健康被害を訴える人が全国で相次ぎ、今月六日現在で計31都道府県、96例にのぼっている。
 中国製の健康食品では、平成十四年に「御芝堂減肥こう嚢」「せん之素こう嚢」などの被害が相次ぎ死者も出ている。 厚生労働省医薬食品局によると、中国製ダイエット食品全体の健康被害は今月三日現在、計766件で死者も4人出ている。
 被害が後を絶たない理由として、「漢方」「健康食品」というイメージが、手軽にやせたい消費者に過度の期待を持たせていることが挙げられる。 インターネットで簡単に入手できる手軽さも大きな要因だ。
 厚生労働省はネット販売や広告の掲載中止を求める警告メールを送ったほか、ネットオークションのサイト管理者に出品リストから商品を削除するよう通知した。 しかし、購入者に対する規制は難しく「服用しないよう呼びかけるしかない」(医薬食品局)のが実情だ。
 薬剤師で医薬情報に詳しい堀美智子さんは「健康食品としてネットなどで出回っている商品は効果があるものと疑わしいものが玉石混交となっている。 商品を選ぶ基準のひとつとして保健機能食品の認証マークも一つの指標となる」とアドバイスしている。

天天素
 インターネットなどで販売されているカプセル状のダイエット用健康食品。パッケージには、製造業者として中国広州市の「広州野馬生物保健品有限公司」 の名前が記載されている。中国の地元紙によると、同社は一ヶ月前に閉鎖され、関係者とは連絡が取れない。 健康食品としての販売許可番号が偽造された疑いがある。上海市内の販売店も当局の許可を得ずに違法販売していた疑いで摘発された。

◆◆◆国立がんセンター指針 がん予防へ8項目・・・平成17年6月6日付け産経新聞
◆野菜一日400c 塩分は10c未満 毎日60分の歩行
 日本人のがん予防に役立つ八項目の指針を、国立がんセンターがん予防・検診研究センターの津金昌一郎予防研究部長らがまとめた。 同様のものとしては「がんを防ぐための十二カ条」(同センター監修)が有名だが、今回は数値を盛り込むなど、 より具体的に生活習慣改善を指導しているのが特徴だ。
 指針はまず、禁煙を「がんになる確率を三分の二に減らせる。もっとも確実ながん予防法」として推奨。 吸わない人には、他人の煙を吸い込む受動喫煙の危険性を警告した。 飲酒は「適度」で、具体的には「日本酒換算で一日一合(ビールで大瓶一本)以内」とした。
 食事では、野菜・果物を一日に少なくとも400c取るようにする。 胃がんのリスクとなる可能性が高い塩分の摂取は一日10c未満にして、熱い飲食物も最小限にするよう求めた。
 また、毎日合計60分程度の歩行など適度な運動と、週に一回程度は汗をかく激しい運動が必要で、成人期での体重を維持する。 肝臓がんの予防としては、B型やC型の肝炎ウイルスの感染に注意し、感染者は治療することが重要とした。
 これらの予防法を実践する上の注意点は、特定の栄養素を取りすぎると逆に悪影響を与える可能性があること。 とくに栄養補助剤(サプリメント)の服用は注意が必要としている。
米ハーバード大の1996年の推計によると、米国人のがん死亡者の発症原因は、食事とタバコが、ともに30%で最多。 運動不足(5%)飲酒(3%)と合わせ、生活習慣が68%に上った。
 今回の指針は、様々な予防法の有効性を評価した世界保健機関(WHO)の2003年食事指針などを基に作成しており、 「信頼性が高く、日本人がこれだけは守った方が良いと考えられる予防法をまとめた」(津金部長)という。

がん予防指針8項目(国立がんセンター)
  1. たばこを吸う人は禁煙。吸わない人も、他人のたばこの煙を可能な限り避ける。
  2. 適度な飲酒。具体的には、日本酒換算で一日一合(ビールで大瓶一本)以内。飲まない人は無理に飲まない。
  3. 野菜・果物を少なくとも一日400c取るようにする。たとえば、野菜は毎食、果物は毎日。
  4. 塩蔵食品・塩分の摂取は最小限。具体的には、食塩として一日10c未満、塩辛や練りウニなどの高塩分食品は、週に一回以内。
  5. 定期的な運動の継続。たとえば、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動、週に一回程度は汗をかくような激しい運動。
  6. 成人期での体重の維持(太り過ぎない、やせ過ぎない)。具体的には、BMIで27を越さない、20を下回らない。
  7. 熱い飲食物は最小限。たとえば、熱い飲料は冷ましてから飲む。
  8. 肝炎ウイルス感染の有無を知り、その治療(感染者)や予防(未感染者)の措置をとる。
(注)BMI(体格指数)は、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った数値。

◆◆◆お尻の大きな女性は心臓病になりにくい・・・平成17年6月4日付け産経新聞
◆ヒップ101a以上で顕著 デンマークの研究所発表
 お尻が大きな女性は、スリムな女性より長生き―。デンマークの予防医学研究所はこのほど、このような研究結果を発表した。 尻の脂肪に心臓病を予防する物質が含まれているためで、ヒップ101a以上の場合に効果が出るという。
 英BBC放送によると、同研究所の専門家チームが1987年から88年にかけ、三十五歳から六十五歳の男女約3千人の体形を測定。 このうち十年以内に心臓病を患った人と、2001年までに死亡した人の数を追跡調査した。
 その結果、女性に限った場合、尻の最も大きいグループの死亡率は、最も小さいグループの十分の一程度だったほか、 心臓にかかわる病気になる確率が大幅に低かった。男性の場合はこの物質の効果が表れず、尻の大きさと死亡率に関連性はなかった。
 研究者の一人は「尻の脂肪は腹部と異なり、心臓病予防に有益。小さい尻には脂肪がつきにくく、(大きい尻に比べて)不利」と分析している。

◆◆◆やせ 肥満より死亡率高い・・・平成17年5月31日付け産経新聞
◆男女とも同傾向
 中高年の死亡率は、男女ともにやせた人の方が肥満や標準の人よりも高いとする調査結果を、 鈴木庄亮・群馬産業保険推進センター所長や群馬大学医学部のグループがまとめ、 三十一日発行の日本疫学会誌に発表した。男性では平成十四年に厚生労働省研究班が同様の結果を発表しているが、 今回の調査では女性にも同じ傾向があることが確認されている。
 調査は平成五年から七年間をかけ、群馬県内の四十〜六十代の男女約一万千人に身長、体重、生活習慣などを尋ね、 追跡調査で死亡率を確認した。
 その結果、体重(`)を身長(b)の二乗で割った「体格指数」(BMI)が18.5未満で「やせ」とされる人の死亡率は、 標準的(22−24.9)な人に比べて、男性で二・五九倍、女性では二・九三倍高かった。
一方、BMIが28以上で「肥満」の男性の死亡率は一・六三倍、女性は二・七一倍にとどまり、男女ともにやせの死亡率を下回っている。 さらにがんや循環器疾患など死因別に見た場合や、喫煙者を除いた場合でも同じ傾向。
 十四年の厚労省国民栄養調査では、二十〜三十代の女性でBMIが18.5未満の人は過去二十年間で約二倍となり、 やせた若い女性が増加している。鈴木所長は「栄養が足りなければ感染症に対する抵抗力が減る。 将来に備えてバランスのよい食事を心がけ、やせすぎに注意してほしい」と話している。

◆◆◆6割が「私は太め」 思い込み? 多くは正常・・・平成17年5月22日付け産経新聞
◆若い女性の心理は複雑
 20〜30代の女性の6割は自分を太っていると感じるが、実際はうち7割が正常。
健康食品の販売などを行うキリンウェルフーズ(東京)によるアンケートで、医学的なは問題がないのに自身を肥満と思いがちな女性の複雑な心理が明らかになった。 同社が3月末、調査会社を通じ全国の20〜30代の女性を対象に、ウェブ上でアンケートを実施。約千人から回答を得た。
 その結果、自身の体形について「太っている」が20.2%、「やや太っている」が39.5%、しかし、 身長と体重による体格指数で見ると、うち7割以上は正常で、とくに「やや太っている」では92.4%が正常、2.7%がやせていた。
 また、全体の約8割がダイエットに挑戦したことがあり、うち半数近くは5回以上奮闘。ただ、「成功した」と答えたのは33.2%、 失敗の主な原因は「継続できなかった」「好きなものを食べてしまった」だった。

◆◆◆野菜食べても大腸がん!?・・・平成17年5月10日付け産経新聞
◆厚生労働省研究班発表 胃がん予防には効果
 野菜や果物をたくさん食べても大腸がんになる危険性は変わらないー。
こんな大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が九日、発表した。
 一方で胃がん予防には野菜や果物の摂取が効果的との結果がすでに出ており、研究班は(野菜や果物を食べることは奨励すべき生活習慣であることに変わりはない)としている。
研究班は、秋田県、長野県、沖縄県など全国九地域で、四十〜六十九歳の男女約九万人を、七〜十年間にわたり追跡調査した。
 野菜と果物の摂取量により、「最も少ない」「二番目」「三番目」「最も多い」の四グループ(同人数)に分けて比較。
 全体で七百五人が大腸がんになったが、四グループとも大腸がんになる危険性は変わらなかった。

◆◆◆交代勤務 健康悪化   不規則、体内時計乱れる・・・平成17年5月2日付け産経新聞
◆前立腺がん3.5倍、心疾患死亡2.8倍
 24時間操業の工場や鉄道、ホテルなどの交代制職場で働く男性は、主に昼間に働く日勤職場の男性に比べ、前立腺がんになる危険性が3.5倍、 心筋梗塞などの虚血性心疾患で死亡する危険性が2.8倍高いことが、文部科学省が補助する大規模疫学研究(運営委員長・玉腰暁子名古屋大助教授) の分析で二日までに分かった。
 昭和六十三年から平成十一年にかけて健康状態を追跡した全国十一万人のデータを利用した。
 不規則な勤務による体内時計の乱れが関与していると考えられ、虚血性心疾患は血圧上昇やストレスも原因と見られる。
 一方で、夜勤中心の人は前立腺がんの危険性が日勤者の1.6倍だったが、統計的には明確な差はなく、夜勤よりむしろ、 交代制で日勤や夜勤を繰り返すことが健康悪化を招くことを示す結果となった。
 産業医大の河野公俊教授(分子生物学)は「交代勤務は体内時計が順応できず、仕事のストレスによってできた有害な活性酸素などをうまく処理できていない可能性がある」 と指摘している。
 厚生労働省の調査では、午後十時以降の深夜業に従事する労働者がいる事業所は二割に上り、うち半数が交代勤務を導入。 研究者らは「前立腺がん検診の導入や、循環器病の危険因子を持っている人の適正配置など、労働管理の在り方を考えるべきだ」と話している。

◆◆◆育毛を促す大豆・・・平成17年4月13日付け産経新聞
◆京大教授ら開発 血圧降下効果も
 大豆で育毛ー。卵白に多く含まれるタンパク質の成分を改良し、育毛を促す物質をつくることに京都大学の吉川正明教授(食品生理機能学)らのグループが、十三日までに成功した。
 遺伝子組み換え技術を使い、この物質を含む大豆も開発。吉川教授は「安全性が確認できれば、大豆を食べることで育毛や脱毛防止が可能になる」としている。
 吉川教授らは鶏卵の白身に含まれる「卵白アルブミン」を構成するアミノ酸化合物の中から、血管を広げて血圧を下げる作用のある「オボキニン」を発見。機能を強めるため、 オボキニンのアミノ酸の一部を置き換えて改良した「ノボキニン」を人工的に合成し、オボキニンの約百倍強い血圧降下作用をもつことを確かめた。
 さらに、血管を広げて血流がよくなれば育毛を促す可能性があると考え、体毛をそったマウスに、ノボキニンを体重一グラム当たり千分の一ミリグラム、餌に混ぜ毎日与えたところ、 毛の伸びが早まった。投与量を三〜十倍に増やすと、抗がん剤投与の副作用で起きる脱毛も防げることが分かった。
 血圧を下げる働きはあるものの、正常血圧よりも下げないことも分かり、血圧降下剤にも使える可能性が示されたという。

◆◆◆「太る」「脂肪」に女性の脳は恐怖感・・・平成17年3月2日付け産経新聞
◆広島大教授ら研究グループ
 「太る」「脂肪」などの言葉に女性の脳は恐怖感を示す。
 広島大学大学院の山脇成人教授らの研究グループは一日までに、体形を表現する単語に脳が示す反応は、男女でかなり異なることを突き止めた。 研究結果はすでに英国の精神医学雑誌に発表され、「女性がダイエットにこだわる理由や、摂食障害のメカニズムを解明する手がかりになる」と注目されている。
 山脇教授らは女性の摂食障害患者が男性の約十倍に上ることや、ダイエットに熱心な人が多い事実に注目。二十歳代前半の男女各十三人を被験者として、「脂肪」「贅肉」 など約六十個の不快な単語をパネルで示し、最も嫌いなものを選ばせながら脳の活動を観察する実験を行った。
 その結果、女性の場合は脳内で恐怖感と関係があり、心拍数上昇や鳥肌などを起こす「扁桃体」の活動が活性化することが分かった。
 その一方、男性では感情抑制を行うとされる「左内側前頭前野」の活性化が観察され、逆に「摂食障害になりやすい」と心理テストで判明した女性の場合では、 「左内側前頭前野」の活動が低下し、感情抑制が働きにくくなると分かった。
 研究グループの岡本泰昌講師は、「この二つの領域が摂食障害に関係している可能性がある。今後も治療の効果判定などに応用できるよう研究していきたい。」と話している。

◆◆◆コーヒー飲んで肝がん防ぐ・・・平成17年1月21日付け産経新聞
◆東北大教授ら調査・・・日本疫学会発表へ
 コーヒーを一日一杯以上飲む人が肝臓がんになる危険性は、全く飲まない人の六割程度─。東北大の辻一郎教授(公衆衛生学)らが二十一日までに、 約61000の追跡調査結果をまとめた。大津市で開催の日本疫学会で二十二日発表する。
 辻教授によると、コーヒーに含まれるどんな物質が作用するかはよく分かっていないが、肝硬変の発症リスクを低下させる可能性があるほか、 動物実験では成分のクロロゲンサンが肝臓がんの発生を抑制したとする報告もあるという。
 昭和五十九年から平成九年に、40歳以上の男女を七〜九年間追跡調査。
 計約61000人のうち、調査期間中に新たにがんになったのは、117人だった。
 年齢や性別などの要因を考慮して解析した結果、全く飲まない人の危険度を「1」とした場合、一日平均1杯以上飲む人は0.58、一杯未満の人は0.71だった。
がん以外の肝臓疾患を経験した人や60歳以上の人、過去に喫煙経験がある人では、こうした傾向が特に強かった。
 辻教授は「年齢や性別、飲酒状況などで分けて解析しても傾向は変わらなかった。ただし、コーヒーに砂糖などを入れすぎると体によくないので注意してほしい」としている。

◆◆◆女性3人に1人お尻に「悩み」・・・平成16年12月3日付け産経新聞
◆冬場は注意を
 女性の3人に1人は痔・・・・。ロート製薬(大阪市)は二日、全国の二十〜四十代の女性約一万人を対象に九月に実施した「体の悩みアンケート」 で、34.5%が「痔を経験したことがある」と答えたと発表した。
 対処法は「何もしない」(34.5%)が「市販薬を使う」(33.1%)を上回った。「病院にいく」はわずか4.7%にとどまっている。同社広報調査室は「冬場は冷えや運動不足から痔になりやすい季節。病院に行ったり薬を買うのを恥ずかしがらず、早めの治療を」と呼び掛けている。
 経験者のうち「今も痔だ」と答えたのは二十代が最高で66.3パーセント。「慢性的に痔になる」も二十代がトップ(23.5%)で、若い女性ほど深刻な実態が浮かび上がった。
 また、一年以内に出産した女性の54.8パーセントが「痔の経験がある」と返答。出産経験のない女性は27.8%で、痔と出産の深い関係がうかがえる。ミニスカートなどの着用で下半身を冷やすことも、痔になりやすい生活習慣のひとつという。

◆◆◆シナモンに期待される医学的効果 ・・・平成15年12月[Diabetes Care 2003,12月号]
◆糖尿病に効果あり?
 米国糖尿病学会誌「Diabetes Care」掲載の米国農務省ヒト栄養研究センター(メリーランド州ベルツビル)の研究では、 シナモンに血糖、トリグリセリド、コレステロールを低減させ、また特に2型糖尿病のインスリン機能を改善する働きのある可能性が判明した。  ロサンゼルスタイムズによると、1gから6gのシナモン抽出物を40日間摂取した2型糖尿病患者30人では、 平均空腹時血糖値が18%-29%、トリグリセリドが25%-30%、総コレステロールが12%-26%それぞれ低下した。
 また科学者らはティースプーン半杯のシナモンに、米国で何百万人もが服用しているスタチン系コレステロール低下薬とほぼ同じ効果があると推測しているが、 この知見を確認するにはヒトを対象としたさらに大規模な試験が必要である。